
炭素排出削減と気候変動対策におけるバイオマスの役割
11月 29, 2024PT Santomo Biomass Indonesia(本社:ジャカルタ、社長:星野瑠海、以下「SBI」)は、インドネシアと日本のエネルギー分野における戦略的協力を促進する重要なイベントである、第8回日尼エネルギーフォーラムに参加し、会社説明を発表しました。
このフォーラムでは、エネルギー転換と持続可能性に関する重要な議論が取り上げられ、石油・ガス、鉱業、再生可能エネルギー、水素やアンモニアといった新興技術をテーマとした多様なパネルディスカッションが行われました。インドネシアと日本の両政府が主催し、エネルギー分野での戦略的協力を強化する目的で開催され、インドネシアと日本の政府関係者や企業代表者が参加しました。
ESDM事務次官ダダン・クスディアナ氏は、60年以上にわたる二国間関係の強化に貢献してきたフォーラムに感謝の意を表明しました。
「このフォーラムでの議論は、ロードマッププログラムや具体的な活動を含めて両国の政策に示されている、ネットゼロエミッション(NZE)を達成するという両国のコミットメントを強調しました」と、ダダン氏は12月5日(木)にバリで開催された第8回日尼エネルギーフォーラムの開会挨拶で述べました。
インドネシアは、2030年までにCO2排出量を9億1500万トンに削減するという目標を掲げ、そのうちエネルギー部門の貢献分は3億5800万トンとしています。また、ダダン氏は2023年の成果についても言及しており、省エネルギー、再生可能エネルギーの開発、低炭素技術によって、排出量を1億2800万トン削減することに成功したと述べています。
「戦略的パネルを通じたエネルギー転換の推進」
最初の討議では石油・ガスの協力について議論されました。このセッションでは、再生可能エネルギーへの世界的な移行が進む中でも、エネルギー需要を支える上での石油・ガスの継続的な重要性が強調されました。主要な議題には、インドネシアの上流部門における石油・ガス投資の可能性や、CCUS(炭素回収・利用・貯留)などの低排出技術が含まれました。
ハイライト:
-排出削減目標を達成しつつ、インドネシアと日本間で石油・ガスの生産を強化する協力機会について
-インドネシアのスコワティ油田におけるCCUS技術導入の進展について
「鉱業セクターの開発」
次に、EV(電気自動車)用バッテリーを含む再生可能エネルギー技術に不可欠である、ニッケル、ボーキサイト、銅を含むインドネシアの豊富な鉱物資源について議論されました。両国はサプライチェーンを強化し、持続可能な採掘慣行を促進する道筋について模索しました。
ハイライト:
-強固なEVバッテリー産業のための、鉱物資源の下流加工を促進するインドネシアの政策について
-日本が、国際的なサプライチェーン戦略に整合する重要鉱物開発に投資する機会について

写真:SBI社長 星野瑠海がサントモグループの取り組みについて発表する様子
「再生可能エネルギーと電力」
続いて、再生可能エネルギーが主な議題となり、パネリストたちはインドネシアが2060年までにネットゼロ排出を達成するためのロードマップを示しました。討議は、地熱エネルギー、変動型再生可能エネルギー(VRE)、およびバイオエネルギー開発を中心に行われました。
SBIは、自社が貢献できる点について、以下の通り述べました:
-持続可能なバイオマス供給チェーンを通じたバイオエネルギー分野の発展
-インドネシアの再生可能エネルギー目標を支える地域パートナーシップの強化
「水素とアンモニア:未来のエネルギー」
最後に、未来のエネルギーである水素とアンモニアについて議論されました。
水素とアンモニアが脱炭素化の有望な解決策として注目される中、このパネルでは、日本の先進技術の支援によるグリーン水素やアンモニアのプロジェクト開発において、インドネシアが持つ大きな可能性について議論しました。
ハイライト:
-グリーンアンモニア工場の開発や発電所での混焼といった共同プロジェクトについて
-インドネシアを水素生産における国際的な中心地として確立する道筋について
インドネシア・日本間のエネルギー協力の強化
このフォーラムでは、エネルギー安全保障と持続可能性という共通の目標を達成するために、政府機関、民間企業、産業関係者が協力する重要性が強調されました。SBIは、革新的なバイオエネルギーソリューションと国際的なパートナーシップを通じて、インドネシアのエネルギー転換に貢献していくことにコミットしてまいります。
この協力は、NZE目標の達成を目指すだけでなく、エネルギー分野における投資やイノベーションの機会を広げ、クリーンエネルギーへの移行を加速させる鍵となる鉱物資源の活用も推進することを目指します。インドネシアと日本は、65年以上にわたるパートナーシップが、地球規模の気候変動課題に対応する上で、共通の目標達成を加速させることを期待しています。
共に持続可能なエネルギーの未来への道を加速させましょう。
出所:https://www.esdm.go.id/id/media-center/arsip-berita/buka-ijef-ke-8-sekjen-esdm-tegaskan-komitmen-indonesia-jepang-capai-net-zero-emission